“自殺なんて自分に関係がない”
とあなたは思っていませんか。
最近、よく止まる電車。車内では「人身事故」のアナウンス。
そのほとんどが、自殺であることを、ご存知でしょうか。
日本では、一年間に3万人もの人が自殺で亡くなっています。
交通事故死亡者の3倍の人が自殺しているのです。1日あたり平均で
85人、実に17分に1人が、日本のどこかで、今まさに、自らの
命を絶とうとしています*。
朝、「いってらっしゃい」と声をかけた家族の誰かと急に連絡がと
れなくなったら、昨日電話で話した友人と急に連絡がとれなくなっ
たら、誰もがまず交通事故を心配するでしょう。しかし、実はその
3倍の確立で、「自殺」を心配しなくてはならない。それが、今の日
本の現実です。
3万人。それは日本の年間の総死亡者の32分の1にあたります。
言い換えれば、一年間で亡くなる全ての人のうち、32人に1人が「自
殺」で亡くなっているといおうことになります。
自殺は、こんなにも身近な問題なのです。
* 2001年 警察庁調べ
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(制 作: 社団法人 大阪精神科診療所協会)
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